WSUS運用標準:クリーンアップと承認設計のベストプラクティス

Windows Update 管理

はじめに

WSUSは承認の粒度帯域最適化に強みがある一方、メンテナンスを怠ると性能劣化が顕著です。
ここでは“止まらないWSUS”を目標に、定期メンテ承認設計の両輪を提示します。

定期メンテナンスの型

  1. DBクリーンアップ(毎月):未使用の更新・不要なコンピュータ・古い置換済み更新を削除。
  2. 再インデックス(四半期):SUSDBの断片化を解消。I/O待ちを短縮。
  3. 同期監視(毎日):失敗時はプロキシ/証明書/帯域を確認。
  4. レポート棚卸(毎月):承認/未承認・期限切れ・エラー端末を可視化。

製品/分類の絞り込み

  • 使わない製品・アーキテクチャを外す(例:Itanium、使用しないServer製品)。
  • ドライバーは原則除外し、別運用に分離。
  • セキュリティのみ優先→品質更新を中心に、機能更新は別波で扱う。

承認フローの設計

  • パイロット→一般→残置の3層承認。検証済みのものだけ一般承認。
  • 自動承認ルール範囲を限定(セキュリティ/重大/定義)。誤爆防止に除外条件も併記。
  • 例外端末は対象グループを分け、リスク許容度に合わせて配布タイミングを調整。

配布と帯域の実務

  • 夜間適用勤務帯の再起動抑制で業務影響を最小化。
  • 地理分散拠点には下位WSUS/DPやキャッシュ活用を検討。
  • 混在環境ではクライアントのスキャンソースを意識(WSUSとWUfBの競合を避ける)。

失敗例と対策

  • 膨張WSUS:製品/分類の広げすぎ。→ 年2回の棚卸で範囲縮小。
  • 承認渋滞:人手承認の一本化。→ 自動承認とレポートで例外処理に集中。
  • 同期失敗の放置:累積で“未検出”端末が増える。→ アラート化して早期復旧

参考リンク(公式)

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