小規模企業や中堅企業で「一人情シス」として働く方にとって、PC 管理は大きな負担です。
台数は数十台でも、OS バージョンやアプリの状態がバラバラだと、日々のトラブル対応に追われてしまいます。
そこで活用したいのが Microsoft Intune です。
サーバー不要でクラウド管理できるため、一人情シスの業務を大幅に効率化できます。
本記事では、Autopilot による初期セットアップ自動化、更新管理の一元化、社外端末のリモート管理 という 3 つの観点から活用術を整理します。
👉 関連記事: 小規模企業でも始められる Microsoft Intune の基本機能
初期セットアップを自動化する Autopilot の基本
従来の PC 導入では、情シスがマスターイメージを作成し、1 台ずつ OS セットアップ・アプリインストール・設定適用を行う必要がありました。これは時間も労力もかかります。
Windows Autopilot を活用すると、PC を初めて起動したときに クラウド経由で自動セットアップ されます。
- ユーザーはネットワーク接続してサインインするだけ
- Intune が自動でポリシー・アプリを適用
- 端末は即戦力として利用可能
これにより、一人情シスでも「ゼロタッチ導入」が実現でき、導入コストと手間を大幅に削減できます。
👉 詳細: Microsoft Learn – Windows Autopilot 概要
更新管理を Intune で一元化
PC が増えると「誰の端末が最新パッチ適用済みか」を把握するのは困難になります。
個別確認やメール依頼に頼っていると漏れや遅れが発生し、セキュリティリスクが高まります。
Intune では Windows Update for Business を利用して更新を一元管理できます。
- 配布タイミングの制御(業務時間外に適用)
- 更新延期の設定(機能更新を最大 30 日先送り)
- グループごとの段階適用(検証用端末 → 一般端末)
これにより、手動での確認やユーザー任せの更新依頼が不要となり、一人情シスでも「安全で安定した更新管理」が可能です。
👉 詳細: Microsoft Learn – Windows Update for Business
社外で使う端末もリモート管理できる安心感
リモートワークや出張利用が増えると、社外に持ち出された PC の管理は頭痛の種です。
VPN に接続しない限りポリシーが適用されず、セキュリティホールが生まれることもあります。
Intune を使えば、インターネット接続さえあれば社外からでも管理可能 です。
- セキュリティポリシーやアプリ配布が VPN なしで適用
- 遠隔からデバイスのロックや初期化が可能(紛失・盗難対策)
- 管理者は管理ポータルから常に端末状況を把握
これにより「社外利用端末がブラックボックス化する」リスクを解消できます。
👉 詳細: Microsoft Learn – デバイスを Intune でリモート管理
まとめ
一人情シスにとって Intune は「頼れる相棒」です。
- Autopilot で初期セットアップを自動化
- 更新管理をクラウドで一元化
- 社外端末もリモートで守れる安心感
導入のハードルは低く、Microsoft 365 Business Premium などのプランに含まれているため、追加コストなく利用できる場合もあります。
少人数の IT 体制で効率的に管理するなら、Intune は最適な選択肢です。
👉 関連記事: 小規模企業で活用できる Intune ポリシー適用の具体例
👉 公式情報: Microsoft Learn – Microsoft Intune ドキュメント
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