はじめに:Windows 10 の延命手段「ESU」とは?
2025年10月14日をもって、Windows 10 の公式サポートは終了します。
しかし、どうしても Windows 10 を継続利用したいユーザー向けに用意されているのが Extended Security Updates(ESU) です。
- ✅ セキュリティ更新を最大 2028 年まで受け取れる
- ✅ 個人ユーザー向けの登録が順次開始
- ✅ Microsoft アカウントでの簡単登録が可能
👉 ESUの概要や仕組みを詳しく知りたい方は、関連記事をご覧ください。
:Windows 10 Extended Security Updates(ESU)とは?
ESU 登録に必要な条件
登録には以下の条件を満たしている必要があります。
- Windows 10 バージョン 22H2 が動作していること
- 正規ライセンス版であること(海賊版や非認証環境では不可)
- インターネット接続と Microsoft アカウント
💡 バージョン確認方法:
[設定] → [システム] → [バージョン情報] → 「Windows の仕様」で 22H2 と表示されているか確認してください。
登録手順(個人ユーザー向け)
1. Windows Update から「登録」ボタンを探す
- [設定] → [更新とセキュリティ] → [Windows Update] を開く
- 「サポート終了のお知らせ」と共に [登録する] ボタンが順次表示されます
(※ 段階的に配信されるため、すぐに表示されない場合もあります)
👉 Microsoft 公式ブログでも、登録 UI は段階的に展開されると案内されています。
参考:Windows Blog – Stay secure with Windows 10 ESU
2. Microsoft アカウントでサインイン
- 登録時には Microsoft アカウントでサインインが必須です
- 同期や設定保存もこのアカウントに紐づきます
※ 家族で利用している場合は「誰のアカウントで登録するか」を事前に決めておくと混乱がありません。
3. 支払いまたは無料特典で登録
個人向け ESU には 2 種類の方法があります。
- 🆓 無料登録:
Microsoft アカウントでクラウド同期を有効化、または Microsoft Rewards 1,000 ポイントを利用する場合 - 💰 有料登録:
年額 30 ドル程度のサブスクリプションをクレジットカード決済で支払い
📌 注意点:無料登録は条件付きです。
Rewards ポイントが利用できない地域では有料登録のみのケースもあります。
4. 登録完了の確認
登録が完了すると、
- Windows Update に「ESU に登録済み」と表示
- 更新履歴に「セキュリティ更新プログラム」が追加される
⚠️ 登録反映には数時間~数日かかる場合があります。
ESU の利用期間と更新内容
- 提供開始:2025年10月15日
- 終了予定:2028年10月13日
- 更新内容:セキュリティパッチのみ(新機能や改善は提供されない)
👉 つまり「延命措置」であり、快適さではなく 安全性を維持するための最終手段 と考えましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. ESU に登録しないとどうなる?
A. サポート終了後は セキュリティ更新が一切届かない ため、ウイルス感染や脆弱性攻撃のリスクが高まります。
Q2. 会社で使う PC も個人向け ESU で登録できる?
A. 法人向けは別プログラム(有料)です。初年度 61 ドル/台、以降倍額になる仕組みです。
参考:Microsoft Learn – Extended Security Updates
Q3. 新しい PC に移行すべき?
A. ESU はあくまで「延命」。性能面や将来の互換性を考えれば Windows 11 PC への移行が推奨されます。
まとめ:ESU 登録は「つなぎ」として有効
- ✅ Windows 10 を 2028 年まで安全に利用可能
- ✅ 無料/有料の登録方法あり
- ✅ 登録は Windows Update から簡単に可能
しかし、ESU は最終的に打ち切られる仕組みです。
長期的には Windows 11 への移行計画を進めることが最善策です。
関連リンク
- Windows 10 Extended Security Updates 解説記事(既存記事)
- Microsoft 公式 ESU ページ
- Windows Blog – Stay secure with Windows 10 ESU
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