はじめに
WordPress は、世界で最も利用されているCMS(コンテンツ管理システム)であり、初心者からプロフェッショナルまで幅広く活用されています。
ブログを立ち上げた直後は記事を書くことに注力したくなりますが、実は初期設定とカスタマイズの段階でブログの使いやすさ・SEO・セキュリティが大きく左右されることをご存じでしょうか。
本記事では、WordPressブログを始める際に必ず行っておきたい設定やカスタマイズのポイントを実例や失敗談を交えて詳しく解説します。
初期設定で必ずやっておくべきこと
サイトタイトルとキャッチフレーズの設定
- 「設定」→「一般」から変更可能
- サイトタイトルは 検索結果やSNSシェア時に表示される重要情報
- キャッチフレーズは空欄でも可だが、SEOを意識するなら簡潔に設定
失敗談としてよくあるのが「デフォルトの”Just another WordPresssite”が残っていた」ケース
SEO的に不利になるだけでなく、訪問者に準備不足な印象を与えてしまいます。
パーマリンク設定
- 「設定」→「パーマリンク」
- 推奨:投稿名(/%postname%/)
- 日本語URLは文字化けや共有時に不便なので、スラッグを英数字で統一する
例:
❌ https://example.com/2025/08/29/サンプル記事
\
⭕ https://example.com/sample-article
タイムゾーンと日付形式
- 「設定」→「一般」
- 日本国内向けなら UTC+9(東京) を選択
- 日付形式は
Y年m月d日
が読みやすい
これを怠ると、予約投稿がズレたり、Google検索のクロール時間と乖離することがあります。
コメントとスパム対策
- コメント機能は必要に応じて有効化/無効化
- スパム対策プラグイン(例:Akismet Anti-Spam)を導入
- 画像認証(CAPTCHA)を追加するとさらに安心
プラグインの導入と取捨選択
必須級プラグイン
- SEO 対策系:All in One SEO / Yoast SEO\
- セキュリティ:SiteGuard WP Plugin\
- バックアップ:BackWPup / UpdraftPlus\
- キャッシュ高速化:WP Super Cache / W3 Total Cache
👉プラグインは「便利だから」と入れすぎるとサイトが重くなるので、必要最小限に絞るのが鉄則です。
実際に失敗した例
私自身も最初は 20以上のプラグインを導入していましたが、管理画面の動作が極端に遅くなり、最悪の場合エラー500で画面が真っ白になる事態に…。
結局、重複機能のプラグインを整理し、現在は8 個程度に絞って安定稼働しています。
デザインとテーマのカスタマイズ
テーマ選び
- 無料テーマ「Cocoon」は国内でも人気が高く、SEO・デザイン・カスタマイズ性のバランスが良い
- 有料テーマは SWELL / THE THOR / JIN:R が代表的
- 長期的な運用を考えると、有料テーマはサポートが厚く効率的
子テーマを作成する
- 親テーマを直接編集すると アップデートで変更が上書きされるリスク
- 子テーマを導入しておけば、カスタマイズを安全に維持できる
ウィジェットとメニュー
- サイドバーにプロフィールや人気記事を表示して回遊率を高める
- グローバルメニューには「ホーム」「カテゴリー」「お問い合わせ」を配置するのが定番
SEO とパフォーマンス向上のための施策
内部リンクの最適化
- 関連記事を本文内に配置
- 「前の記事」「次の記事」リンクを自動表示
画像の最適化
- プラグイン「EWWW Image Optimizer」で自動圧縮
- ALT属性を必ず設定して検索流入を強化
モバイル対応
- Google はモバイルファーストインデックスを採用
- レスポンシブ対応テーマを選ぶことが必須
👉 詳細は Google モバイル検索のガイドを参照ください。
セキュリティ強化のチェックリスト ✅
- 管理画面 URL(
/wp-admin
)にアクセス制限をかける - ログイン試行回数を制限する(Limit Login Attempts Reloaded)
- 定期的に WordPress・テーマ・プラグインをアップデート
- バックアップをクラウドに自動保存(Google Drive / Dropbox)
- 二要素認証を導入する
まとめ
WordPressは「記事を書くだけのツール」ではなく、初期設定とカスタマイズが成功のカギです。
最初にしっかり環境を整えておけば、SEO対策・セキュリティ・運用効率が飛躍的に向上します。
紹介したチェックリストを一つずつ実践して、長期的に安定したブログ運営を実現してください。
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